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1966年6月、4人の英国人が来日し日本ではリバプ−ルサウンドが大ブ−ムになっていました。私は中学3年生でした。学校の裏に皇居のお堀があり、その向こうに日本武道館
がありました。学校では禁止されていたチケット購入の往復ハガキを20枚くらい出しましたが、結局4人の演奏を聴くことができずファンをやめました。
クラスの中で私だけがサイモン&ガ−ファンクルのファンでした。当時、フジテレビで毎週土曜日の午後ビ−トポップスという、大橋巨泉氏が司会の番組があり今でいうプロモ−ションフィルムを放映していました。ホリ−ズのバスストップ、ママス&パパスの夢のカリフォルニア、シ−カ−ズのジョ−ジ−ガ−ルなどを見た記憶があります。そんな中たった1度だけ「サウンド オブ サイレンス」が流れたのです。その時、始めて2人の動く姿
を見ました。当時はビデオなど無い時代ですから、録画保存して何度も見ることなどできませんでした。すでに、日本コロムビアから発売されていたLP3枚シングル5枚を持っていましたが、ライブが見たい、聴きたい、近いうちに必ず来日公演があるだろうと思っていました。ミュ−ジックライフ誌でも何度か噂になっていましたが、その夢はかないませんでした。
サウンドオブサイレンスがキャッシュボックス誌全米ヒットチャ−トで1位を獲得してから約1年が経過し、その間に発売されたアルバム2枚シングル5枚すべてがチャ−トに
登場し、アメリカではエバリ−ブラザ−ス以来の人気デュオとなっていました。
当時の資料では、1967年1月22日は日曜日ということもあり、チケットは5ドル、4ドル50セント、3ドル50セント、2ドル50セントの4種類発売され、すべて完売しコンサ−トは超満員の観客の中、午後8時30分に始まりました。実際には20曲以上演奏された模様ですが、その中
から19曲が収録されています。
今までブ−トでは現役時代の演奏を聴いてきましたが、こうして改めて「明日に架ける橋」以前、「卒業公開」以前のライブを35年の時を越えて聴くことできるこのCDは私
にとって過去へのタイムマシ−ンであり、生涯の宝物のひとつになりました。
Mr.BOB IRWINに感謝の気持ちをこめて。
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