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19時ころから名古屋で足止め中・・・。
今日中の新幹線はあきらめ、マンガ喫茶で仕事してます。
日中名古屋で、いくらたっても雨も風もないのでもしや!?と思ったらやはり台風に静岡方面に先回りされた!
名古屋駅の新幹線ホームは、出張帰りのサラリーマンと万博帰りの親子連れでごったがえしていました。
ホームにへたり込んで、疲れてうつろな目をしているコドモやお母さんたちの横で、夜から明朝のアポがあるらしきサラリーマンが深刻な表情で電話しています。
「何時に戻れるのか?」と聞かれてすまなそうに「ぜんぜんわかりません」と答え、何くれと東京のオフィスに指示を出したり、そんな人があふれかえっているのですが、見ているとみんな、電話を切ると意外に涼しい表情になって、ビールを大量に買い込んでいる人なんかもいたりします。
時間の束縛から解放されたことをちょっと楽しんでいる、そんな表情に見えました。
私もあとからあとからかかってくる電話にちょっとうんざりし、「あー電池切れそうですー」と一芝居打って、電源を切ってしまいました(^-^;
新幹線で移動するビジネスマン達は、最初時間通りに行かないことにすごくストレスを感じるみたいです。改札口で駅員に食って掛かる人や、「5分遅れ」などとなまぬるい経過報告しかしない電光掲示板を見上げてやたらと舌打ちする人もいます。
でもだんだん、周囲の他人と情報交換をはじめたり、駅員にしつこく食って掛かる人を仲裁したり、おばあちゃんやコドモに待合室の席をゆずってあげたり、そういう人間らしい行動をとりはじめます。緊急事態の中で人間性を取り戻してくるみたいです。
日本人は戦後必死になって経済的利潤を追求してきました。迷走する政治・経済情勢の中で戦後復興に苦心するイラクなどをみれば、経済的に豊かになることがどれほど重要かは明白で、そのこと自体は否定さるべきことではありません。
でも結果として生まれた多くのビジネスマンは、いろいろなストレスと戦いながらすこしずつ人間性を喪失していっているのだなぁ、と今日のありさまを見て感じます。
他方、そうやって喪失したかに見えたあたたかい人間性が、一時間でたちどころに復活するさまを見て、ちょっとうれしくなりました。
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