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夜勤の出勤前にちょっと。
このアルバムのHPのサンプル音源を聞いて、曲ごとのイラスト、写真を
見ながら、聞いていると、人類の終末を描いた近未来SF映画を見てるような錯覚を感じました。聖書の黙示録を読んでるような印象もありますね。
まだ、完全な音源を聞いたわけではないのですが、僕も人類の行く末に対する
ポールの恐怖、不安、怒り、憂い、嘆き。と同時にこれから大人になる子供達への
責任、使命感、希望。さらに、そういったものを包み込む、切迫した祈りのような物を感じます。
ジャケットの、あどけない赤ちゃんを見ていて、僕はBookendsのジャケット写真がダブって仕方がありませんでした。モノクロの写真で、こっちをまっすぐ見つめるポールの澄んだ瞳と、この赤ちゃんの何の汚れもない瞳は同質のものに思えて。Bookendsでポールとアーティは、アメリカに生を受けた人間の一生を組曲形式で描いたけれど、ポールは、この新作で、もはやアメリカと言う括りではなく、全世界、全人類の現在と未来へ思いを広げているように思います。最後に「父と娘」を持ってきたのは、いまを生きる子供達に希望を託すポールの暖かく、切ない思いが凝縮されているように思います。
サウンドとしては、前作を、もっともっと研ぎ澄ましたような印象を受けました。
関東オフが開かれたら、このアルバムから1曲演奏したいなと思いました。
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