|
26日、バキチが6・7歳と思われる下のお嬢ちゃんを連れて出てきました。
バキチが他の知り合いと話している間に(彼は友達が多いんです)、成田で買っておいたキティちゃん携帯ストラップをお嬢ちゃんにあげました。
「あなたへのプレゼントだよ。こういうの好き?」
「うん、好き!ありがとう!」
「私はヒロシです。あなたの名前は?」
「私の名前はディディです」(My name is Didiって、ちゃんと言いましたよ)
バキチが気づいて、「サンキューを言いなさい」(もう言ったのに)。しつけがきちんとしているみたいです。
それから車を取りに二人で駐車場のほうに去っていきました。
すこしして、ディディちゃんを車に乗せてバキチが戻ってくると、彼の小柄な奥さんと、10歳くらいの上のお姉ちゃんが出てきて、バキチは車を降りて奥さんとお姉ちゃんを私に紹介してくれました。
奥さんは日本語で「コンニチワ」と。
「日本語話せるんですね」
「スコシ」
「あなたはカメルーン生まれ?」
「いいえ、NYCよ」
「バキチの故郷へは行ったことありますか?」
「いいえ、いつかいってみたいわ」
奥さんはすごく感じのいい、明るく賢い感じの人で、お嬢チャンが素直で礼儀正しいのもうなづけます。
奥さんと「スコシ」話しているとディディちゃんが車からトコトコ降りてきて、私にもういちど「ありがとう」とだけいって、車に戻っていきました。ホントに礼儀正しい!
車のトランクを開けてごそごそしていたバキチが、「ヒロシ、お前にこれをやる」と、彼のCDをくれました。
私は調子に乗って、「ありがとう、日本に来ることがあったら、私のオフィスに連絡をください」と名刺にアルファベットで名前を書いて渡しました。
「ところで、ポールはもう帰ったのかな?」
「わからないが、彼は反対の出口から帰ってしまうことがあるからね」
「ああ、そうですか・・・」
残念そうにしていると、彼は私に耳打ちするように、
「日本からわざわざ来たんだから、明日は俺がポールにあわせてやるよ」
「ホントですか!」
「だいじょうぶ、明日ステージのあとここに来いよ。俺が楽屋に入れてやるから。」
バキチ、ほんとにやさしい男です。感涙(T_T)
車の中のディディちゃんがストラップを顔の前でぶらぶらさせているようすを、お姉ちゃんが発見して「あれなに?」という顔をしていたので、あとでケンカになるといけないと思い、お姉ちゃんにもキティちゃんストラップをあげ、あれこれ話しかけていると、みこやんさんが急に携帯を構えてダッシュで走っていきました。
「え?」と後ろを見ると、なんとそこには、ポールが出てきていました。
|
|