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昨夜バキチが、午前中雑誌のインタビューがあるけど、11時には終わるから、大阪城へ行きたい、ついては9時か11時ころもう一度電話をくれ、といわれていたので、今日あきらさんの興奮気味の朝電で起こされ、バキチに11時ころ電話を入れると、「インタビューがまだ終わっていないんだよー。たくさん話したいことがあってさー」・・・。
「OK、ホテルのロビーに行って待っているから、終わったら降りてきて」
「OK」
・・・それで女房とランチを食べて、それからすきっ腹で出てくるであろうバキチにサンドイッチと3人分のコーヒーを買って、12時ころホテルのロビーに行ったら、バキチがあわてて誰かに電話をしている様子。
「・・・ああ、彼らが来たからOK」といって、バキチが電話を切るなり、
「ヒロシ、今日タクシーが2台いるんだよー」
「???何?」
「マークとロブとラリーも寝坊したから今から一緒に大阪城行きたいって。」
「えー、OKおっけい、じゃタクシー2台で行こう。で、彼らはどうしたの?」
「12時にロビーに集合ということになった」ってもう12時じゃん!
「彼らは本当にここにくるのですか?」
じわっとバキチを疑っていると、マーク寝ぼけ眼で登場。すーっと外に出て行こうとするのをつかまえて、
「マーク、マーク!どこいくの?私たちには時間がありません!」
「えー・・・いや・・・コーヒーを買いに・・・」
「コーヒー飲みたいの?じゃ僕のをあげるから、これを飲んでここに立ち止まってください!」
「おー、サンキュー・・・。・・・これもらっていいの?」
「もちろん!君のために買っておいたんだから、いいんだよ!ここから動かないでください、お願いです」
マークをキャッチしているとロブさらにひどい寝ぼけ眼で登場。
誰とも会話せずに、まっすぐフロントに行って、両替をはじめるロブに、コーヒーを自慢げに見せて、カウンターに肩肘を着いて意味なく笑いかけるマーク・・・。
「で、ラリーはどうしたの?もしサウンドチェックに遅れたら、全員アダムに殺されちゃうよ?」
バキチがやっと、急がなければいけないのだとわかったらしく、にわかにあせって、
「OK、みんな急ごう!僕はラリーの部屋に電話だ!」
バキチがフロントに、ラリーの部屋番号を言って電話をつないでいると、ゆったりとラリー登場。
「おー、ヒロシ、この間はいろいろプレゼントをどうもありがとう。君の友だちにも、素晴らしいプレゼントをありがとうと言っておいて・・・」
私のためにゆっくりしゃべってくれるラリーを両手で抑えて、
「OK!みんなそろったか?」
「ロブがカメラの電池がないっていっているよ」
「なぜ彼は前の晩に電池を買っておかないのですか!私のをあげるから、タクシーに乗りなさい!」
「OK、OK、アダムみたいに言うなよー。リラックスだよ、ヒロシ」アダムっぽくなってきた私を嫌がるバキチ。
「あーそういえばアダムが、僕がこれからヒロシと大阪城に行くんだよーといったら『おお、ヒロシがみんなを連れ出してしまうー!』と嘆いていたよ(笑)」
アダムにしゃべったことをのんきに報告するバキチ。(笑)、じゃなくて、アダムはその言葉をバキチが私に言うことを計算に入れて、プレッシャーをかけているんだよー。
「はい、みんなよくきいて!僕たちには2時間しか時間がありません。急いでタクシーに乗りましょう。サウンドチェックに1分でも遅れたら、アダムは私を殺すことでしょう!」
2台のタクシーに分乗して、ヤスジさんが待ち構える大阪城へ・・・。
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