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▼GURIANさんの投稿:
>こうもりさんのお持ちのMartin 00-18を拝見して
>私も、できれば00-18を所有したいと思い探しています。
>ポール・サイモンの所有しているのは、大体何年製なのでしょうか。
よくぞきいてくださいました(笑)
ポールの00-18は66年冬の「パセリ・セージ・・・」の録音から使ってますので、66年春から秋の購入で、スペック的には65〜66年製のものです。
ショートサドル、ハカランダ指板、グローバーオープンバックペグ、スクエアロッド(SQ)ネック、という65年以降の仕様ですね。
これまでに64,67,69,70,71,72年製を弾いてみたことがありますが、サウンド的には64年製(ロングサドル、エボニーロッド仕様)が大きく異なり、値段も上がりますが、65-72年くらいまで音はほとんど変わらず、S&Gそのものの音が出ます。70年頃から混じるグローバーロトマチックのものも、ペグの性能としても音的にも大変よいです。シリアルNoで言うと大体200000〜299999の範囲ですね。
ハカランダ指板モノも71年くらいまで普通に混ざってますから、値段が下がる70〜72年をじっくり探すのがお得です。塗装やネック、クラック修理の状態によりさまざまですが、18〜28万円くらいで見つかります。
ちなみに私のは70年製でグローバーオープンバック(Gotoに換装してます)、いまイッシーさんのところにある71年製はグローバーロトマチックで、どちらもスクエアロッドネック(SQネック。鋼製の角棒が入っている)&ハカランダ指板で、ずばりS&Gのレコードの音がします。スカボローフェア、雨に負けぬ花、Bookendのテーマなど、CDを再生しながら弾いても「同じ音だ」とはっきり感じられるほどです。
ネック起きがあるといい音が出ませんので、リセットしてあるものか、試奏してみて、軽く弾いても音がよく響くものを購入されるのがいいと思います。ひどいネック起きがあるものは、もこもこした音がして、サドル調整などでは改善しきれませんので注意してください。
クラック修理痕やピックガードの剥がれは、音にはほぼ関係ありませんので、気にする必要はありません。
00-18Vや00-18SHも25〜30万円くらいで出ていますが、これらも大変よいギターです。
新しいためネック起きやその他のトラブルが少ないので、この点もよいのですが、エボニー指板なので、ガリっとした気持ち暗めのサウンドで、S&Gズバリの軽く明るい音とは少し違います。またナット幅44.5mmのVネックは、どちらかというとソロギター志向で、ローコード中心のS&Gをやるには弾き疲れするのでオススメできません。
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