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Track2 P36
「恋人と別れる50の方法」冒頭でのドラムの拍子を覚えているかな?
偶然発見したのは、幸せなアクシデントだった。
「恋人と別れる50の方法」のバンドのトラックを録音する日、ポールは調整
室でギターでメロディーを弾いていた。それまで彼はRhythm Aceの電子ドラ
ム・マシンで遊んでいて、サンバ・ビートがこの曲に合うなと思いついてい
た。
スタジオの中では、スティーブ・ガッドがウォーミング・アップしていた。
彼のいつもの録音前の練習に続いて、彼はdrum-corps スタイルのストリー
ト・ビートをたたき始めた。その正確さは、人を引きつけるものだった。
ポールは開いたドアから、その頭にこびりつくリズムを聴いて、ギターを弾
くのを止めた。彼はスタジオに飛び込んだ。「それが良いよ、スティーブ」
と彼は言い、「もう一度演奏してよ」と言った。ガッドがスネアを叩くにあ
わせてポールはギターを掴み、メロディーを唄い始めた。驚くべき組み合わ
せで、ポールは上機嫌でこう言った「フィル、この歌を始める方法が今分か
ったよ!」
この瞬間に「恋人と別れる50の方法」の性格は変貌をとげた。スティーブの
偶然の出来事が貢献してその歌のシングルをビルボードのホット・100チャー
トに押し上げる原動力となり、この歌が入ったアルバム「時の流れに」が197
6年のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
訳注:drum-corpsスタイルのストリート・ビートって何でしょうか?誰か
教えてください。
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