|
コムさんこんばんわー。
詳しいれぽーとありがとうございます(^-^)
見逃したので内容がわかってうれしいです。ていうか見たかった!再放送あるかなー。
>セントラルパークでの二人だけのサウンド・オブ・サイレンスで番組は終了しました。
'81CPバージョンのSOS、私の場合生まれてはじめてみた動くS&Gなんですよね。
82年当時の'81CPのTVコマーシャルでみて、震えるほど感動した記憶があります。
あの青白いライティングのなかで、真摯に語りかけるように歌うのがかっこいいんですよねー。
> 坂崎氏はソングブックヴァージョン、SOSヴァージョン、卒業バージョンの中ではSOSヴァージョンが一番好きとの事で、何か意外な感じがしました。
そうですねー、私も、前記のような刷り込みがあるにもかかわらず、今はじつはSOSヴァージョンが一番好きです(^_^;
シングルバージョンは2次加工バージョンだから、なんか欠陥があるような先入観があったし、フォークロック調のアレンジがいかにも旧く、またS&Gに似つかわしくない、という印象があって、あんまりよく聴いていなかったんですけど、ここ3年ぐらいで自分の中で大ブレイクしました(笑)
いまは変な意味じゃなく聴きどころ満載でかっこいいレコードだと思うんです。
ドラムとベースと12弦エレキの、重くって力強いアレンジは絶妙でパワーがありますし、アーティの切羽詰っていながら朗々とした、すでに神がかったすばらしいボーカル、ポールの陰気できまじめなコーラスもびしっとハモってますし、イントロとエンディングの印象的なアコースティックギターも、いいですね。
こういったシングルSOSのサウンドのかっこよさについて、「ボブ・ディランがはじめたフォークロックのスタイルを踏襲した曲」とよく言われますけど、正確には「ボブ・ディランとともにフォーク・ロックを創始したスタッフが製作した曲」というべきですよね。「追憶のハイウェイ61」のプロデューサとエンジニアと、ミュージシャンが「追憶の」録音の1、2週間後に録音してつくったレコードで、本家のライク・ア・ローリングストーンのあとにチャート1位をとった曲ですから、単なる2番煎じじゃなくて、同じスタッフが作った、一連の作品といっていいのでは。
最近はうちに遊びに来た人に爆音で聴かせ、この曲をかっこいいと認めるまで繰り返し再生して、普及と啓蒙(強要ともいう)をはかっています(笑)
私の好き嫌いはひとまずおいて(苦笑)冷静に考えると、このシングル、65年末にはビートルズとヒットチャートを争い、再発されてまたTOP10に名を連ね、サントラの「テーマ曲」としても全世界で大ヒットした、ちょっと他に例がないくらいの歴史的名盤なんですよね。
「映画『卒業』のテーマ」と異名をとるくらいに映画のストーリーとマッチしたロックミュージックというのも、思えば史上初のことですよね。
「卒業」の3年前、65年公開の「サウンド・オブ・ミュージック」も映画とサントラが全世界でスーパーヒットしたケースだと思いますが(もちろんジュリー・アンドリュースの芸達者で完成された歌も素敵で私は大好きなんですけど)、『卒業』とSOSのマッチングのかっこよさには遠く及ばないというか。
テーマ曲「サウンド・オブ・ミュージック」のシングル盤って、映画と、歌って踊れるスーパーアイドル=ジュリー・アンドリュースあってのシングルですけど、SOSはロックミュージックとして自立しながら、映画の大ヒットにも貢献して、68-72年くらいの若者の青春のテーマ曲のひとつになった、というかっこよさですから。
でもそれは楽曲がよかったからだけじゃないと思うんです。
あのシングルテイクが、やっぱりものすごくいいものだったんじゃないかと。
「水曜の朝」のテイクもボーカルはいいんですが、シングルバージョンと比較するとまったくスリルがなくて退屈です。
卒業のエンデイングで流れる新録音バージョンがシングルカットされなかったのも、S&G自身が旧バージョンがいいと感じたからではないかなと。
あれは脂の乗ったS&Gとロイ・ハリーが新テイクとして、満を持してレコーディングしたんだと思うんですけど、結局シングルバージョンに及ばなかったんではないかと思うんです。実際味の薄い、イマイチなレコーディングになっているように感じます。忙しかっただけかもしれませんけどね。
で、サントラと再発シングルには旧いシングルテイクをリミックスだけして、出したと。それはやっぱり旧シングルテイクの出来のよさが、やっぱり際立っていたからでしょう。
|
|