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今回のリマスター・紙ジャケを機会に、「卒業」をじっくり聞いてみました。
みなさん、このアルバムをちゃんと聞いたことがおありでしょうか?
デイヴ・グルーシンの曲をスキップしていませんでしたか?
私は、S&Gのところしか聞いていませんでした。今回全部をまじめに聞きました。
1.SOS
これは既発表のエレキ・バージョンそのまま。
2.シングルマン・パーティー(・フォクストロット)
えー、さっそく良く分かりません。
この時代の映画音楽によくありそうな感じ。
3.ミセス・ロビンソン(1)
ギターはストローク、歌はスキャットのみ、キーはG。
不安感を煽るようなストリングスが入ります。
確かバイクがエンコするところで使われた。
4.サンポーチ・チャチャチャ
軽快な曲ですが、古めかしい。
007映画のシーンにも似合いそう。
5.スカボロー・フェア(1)
導入のきれいなギターは、
Oversのサビをナッシュビル・チューニングで引いたもの。
続いてスカボローのメロディーをギター単音で弾く。
不安なストリングスがここでも登場。
6.オン・ザ・ストリップ
軽快で明るい曲。実は、ここまでのD.グルーシンの曲は、みんな同じに聞こえる。
7.4月になれば彼女は
オリジナルそのまま。
ただしオリジナルSOS盤と聞き比べると、こちらは音が荒い。
マスター・テープの音の違いか。
8.ザ・フォークス
出た、D.グルーシン!
これはブルージーでかっこいい。
しかしこのアルバムに入っていなかったら、聞くことはなかったでしょう。
次からはLP時代のB面です。
9.スカボロー・フェア(2)
オリジナルそのままを2回繰り返す。しかし飽きない。
むしろたっぷり聞けて、お得な感じ。
つなぎのフルートがたいへんきれいでいいです。
当時のS&Gの印象は、こういうところで完成したのでしょう。
10.グレート・エフェクト
今回のD.グルーシンものの最高傑作。
一聴して、いかがわしい夜の雰囲気を感じさせますが、
これはB.B.キングあたりを髣髴させる本格的なブルースです。
エンディングのドラム・ソロは凄いッ!これは名演だ。
11.プレジャー・マシーン
貴重な新録。オリジナルよりサイケデリックで、はじけています。
Save The Life Of My Childに続くような感じ。
12.驚き
ミセス・ロビンソンのギター・パターンで始まり、
スカボローのメロディーがフルートでかぶさる。
続いて「恋は水色」を思わせるチェンバロ、
ミュートしたギターがかぶさる。
あー、驚いた。
13.ミセス・ロビンソン(2)
このアルバムで最も貴重なテイク。
ストロークのギターにのせてS&Gが一番のみ歌う。キーはG。
DEMOだ、これは! S&Gはよくこれを公表しましたね。
ここから、あのシングル・バージョンまで発展させたことに頭が下がります。
14.SOS(2)
これも貴重な新録。5番はハミング。エンディングはフェイド・アウト。
アーティの歌が光ります。
また「ギルドF30でレコーディングしたSOS」という貴重さもあります。
いかがでしたか。
私はグレート・エフェクトが気に入って、何回も聞いています。
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