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何度も話題にする「I Am A Rock」です。
1970年代にはポール自身が「若気の至りで恥ずかしくてもう歌いたくない」とまで言っていましたが、2000年代再再再...復活Old Friendsツアーでは、立派にレパートリーに戻していました。
「強烈な自我の独立」というか「自意識過剰」というか、オレ様は他人と距離を置くぞという宣言です。
問題は2番、I have no need of friendship のくだりです。
これを新曲として聴いた(聴かされた)アーティは、どう思ったでしょう?
「ポールは、イギリスという異国で友だちができないで悩んでいるんだな。やっぱりポールにはぼくが必要なんだな」と感じたらいいのですが、「今までぼくという友人がありながら、その言いぐさは何だ!」と怒らなかったでしょうか。
心配になってきました。
なにしろその後のポールの作品群に「アーティへの当て擦りソングズ」というジャンルがあるからです。
ヒドいのは「フランク・ロイド・ライト」。後日事情を知ったアーティは激怒しています。
もう一つは「ニューヨークの少年」。これは美しい一作ですが、アーティに向けられたメッセージであることは違いありません。
今から50年前の1965年、「I Am A Rock」に接したアーティは「ポールはぼくのことを歌っている」と思わなかったのか?
まあ、アーティもアーティです。
最近のインタビューで「S&Gの仲が悪いのは結局ポールが身長のことでぼくを妬んでいたからだ」なんて発言しています。
まるで「お前の母ちゃんでべそ」といった類の、小学生の悪口レベルの発言で、ほんとにこの二人には「仲よくけんかしな」と言いたくなりました。
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