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未だに『水曜の朝』の件が頭から離れません。
[私の兄弟についての私の仮説]
ポールとアーティが、コロムビアのオーディション(以下「私の兄弟オーディション」)を受けたとき、二人は4〜5曲歌ったと言われます。
このときに、『バイ・バイ・ラブ』もしくは『起きろよ、スージー』も歌ったのではないでしょうか?
以下は小生の仮説(妄想)です。
(『私の兄弟』を聴いて)
トム:ハーモニーがいいねぇ。ここまで息が合ってるコーラスはさぁ、フォークって感じじゃないよね。ほら、フォークの連中って、ターへ(下手)だからさぁ、ディランとか。君たちは、なんて言うか、とっても、「リーエヴァ」、ぽいよねぇ。
ポール:じ、実はぼくたち、高校時代にエヴァリー・ブラザーズを完コピして「トム&ジェリー」というデュオをやってたんです。地元では、ちょっとは知られてました。
トム:だろ、だろ!? じゃあ『起きろよ、スージー』だろ!? 『バイ・バイ・ラブ』だろ!?
ポール&アーティ:できます! できます!
トム:OK、さっそくスタンバってみて。ロイちゃん、もう一回、マイク頼むね。
(トム&ジェリーとして歌う)
トム:いいね、いいねぇ。クリソツだよ、最高、最高。こっちのほうが、いいんじゃないの。でも、今はフォークじゃなきゃ流行んねえからなぁ。
私の兄弟オーディションを、私なりに再現すると、こんな感じです。
トム・ウィルソンは、早い段階でS&Gにロックンロールの素養があることを見抜いていました。
これが、私の兄弟オーディション翌々年の、エレキ版S0Sへと結実するのではないでしょうか。
すなわち、フォーク・ロックの到来はこのときすでに予言されていたと、歴史が証明しています。
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