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Gone At Last再び イッシー&バッシー 04/7/15(木) 14:47
┗ イッシーさん再び こうもり 04/7/16(金) 5:41
 ┗ Re:みたびGone At Last イッシー&バッシー 04/8/11(水) 9:50
 ┣ Re:訂正-みたびGone At Last イッシー&バッシー 04/8/11(水) 9:56
 ┣ ポールのスランプ こうもり 04/8/11(水) 14:40
 ┗ Re:みたびGone At Last ひろみつ 04/8/11(水) 22:10
 ┗ Re:みたびGone At Last ひろみつ 04/8/11(水) 22:14
 ┗ 黒っぽくないでしょ? こうもり 04/8/12(木) 0:29
 ┗ Re:黒っぽくないでしょ? ひろみつ 04/8/12(木) 21:24

Gone At Last再び
 イッシー&バッシー E-MAIL  - 04/7/15(木) 14:47 -

引用なし
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   Gone At Lastのデモが気になって、聞き続けています。
コピーもしました。

このデモはかなり良い仕上がりだと思いますが、
それでもなぜポールは最初のアレンジを捨て、オフィシャルに至ったのか?

リチャード・ティーとの出会いではないでしょうか。

私は、この曲を初めて聞いたときの印象が忘れられません。
何が強烈かといって、あのピアノでした。

ここから私の想像です。
ポールはベット・ミドラーとのコラボレイトで、この曲をラテン風に軽快に仕上げていた。おそらく、ほぼ今回のデモに近いと思います。
その後にリチャード・ティーや、グラディ・テイト、ゴードン・エドワーズなど、地元NYのミュージシャンとセッションして、その音の太さに改めて目を見張ったことでしょう。
そのきっかけが、Gone At Lastだったのではないでしょうか。
リチャードがこの曲を弾いたとたん、ポールは、はじけとんだに違いありません。
すぐさま、このテイクに差し替えを決断したのでしょう。

Still Crazyアルバムは、タイトル曲やMy Little Townがマッスル・ショールズでリズム録りされていて、その後、ニューヨークのミュージシャンに切り替わっています。
その切り替わりのきっかけが、ここにあったような気がしてなりません。

なお、Gone At Lastデモをコピーして歌っていると、そのままLate In The Eveningにつながっていけます。
今8月のオフ会に参加できれば、このメドレーを歌いたいと考えていましたが、家庭の事情で参加でいません。残念です。
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イッシーさん再び
 こうもり E-MAILWEB  - 04/7/16(金) 5:41 -

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   ▼イッシーさんおはようございます〜
参加できなくても、ネット上だけでも一緒に騒いでください。
そうやって溜めたエネルギーを次回炸裂させていただけば。

>Gone At Lastのデモが気になって、聞き続けています。
>コピーもしました。

たるーっとしたアレンジですよね。パーカッションの感じはリズムオブザセインツに入っていてもいいくらい。逆にStill Crazyには合わなかったかもしれませんね。

>リチャードがこの曲を弾いたとたん、ポールは、はじけとんだに違いありません。
>すぐさま、このテイクに差し替えを決断したのでしょう。

FenderRodesの鍵盤を指で叩き折るといわれた、ハードアタックですね。
やっぱりリチャード・ティーと仲良くなったのって、この時期なんでしょうか?
その後彼が死ぬまで、ツアーは大概一緒ですよね。

>なお、Gone At Lastデモをコピーして歌っていると、そのままLate In The Eveningにつながっていけます。

Late In The EveningとHearts And Bonesもサイドを弾いてみるとフィーリング近いんですよ。ラテン系、ということではFurther To FlyとかThe Teacher、古い方だとCecilia、Why Don't You Write Meがあって、Mother&Child Reunionがあって、フリオがあって、Gone At Lastとくる。

ポールのラテン系の系譜、私の好きな曲の主流を成していることが判明・・・。
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Re:みたびGone At Last
 イッシー&バッシー E-MAIL  - 04/8/11(水) 9:50 -

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   ▼こうもりさんの投稿:
>Late In The EveningとHearts And Bonesもサイドを弾いてみるとフィーリング近いんですよ。
>ポールのラテン系の系譜、私の好きな曲の主流を成していることが判明・・・。

またGone At Last(以下GAT)について。

ポールは1968年、Why Don't You Write Meのころから、スカ、レゲエに傾倒していきました。
このGALデモは、その系譜の最後ような気がします。
この曲がゴスペルにひっくり返って以来、ポールはレゲエらしいレゲエは手掛けなくなりました。
細かく見れば、Think Too Much やWhen Numbers Get Seriousなどもありますが、
1970年代前半のような熱中は見られなくなりました。

ここが、ポールの大きな転換期だったと思います。
ポールはこの後NYゴスペルを中心にして、
Still Crazy,
One Trick Pony,
エトセトラの2曲、
Hearts And Bones
という作品群を築いて行きます。

この次にポールの人生最大のスランプが来るのですが、
私はこれからそれを考えてみます。
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Re:訂正-みたびGone At Last
 イッシー&バッシー E-MAIL  - 04/8/11(水) 9:56 -

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   Why Don't You Write Meは、1969年の作品でした。
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ポールのスランプ
 こうもり E-MAILWEB  - 04/8/11(水) 14:40 -

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   ▼イッシー&バッシーさんの投稿:
>ここが、ポールの大きな転換期だったと思います。
>ポールはこの後NYゴスペルを中心にして、
>Still Crazy,
>One Trick Pony,
>エトセトラの2曲、
>Hearts And Bones
>という作品群を築いて行きます。
>
>この次にポールの人生最大のスランプが来るのですが、

タワーシアターのライブ観るたび思うんですが、ワントリックポニーの時期、
すでにスランプ気味かもですね。そして81〜82年は再結成もありましたけど
音楽的にはマイケル・ジャクソン「スリラー」旋風〜グラミー8部門独占の
時期ですね。ダンサブルでなければ音楽に非ずという感じでしょうか。

ポールはCall Me Alのヒットまで不遇ですね。
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Re:みたびGone At Last
 ひろみつ E-MAIL  - 04/8/11(水) 22:10 -

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   ▼イッシー&バッシーさんの投稿:

横から、すみません。お2人のお話が興味深いし、面白いので(笑)
イッシーさん、こうもりさん、さすがの見識ですね。
このGAL関係のお2人のやりとりは、せんだってから感心して
拝見してたんですが、おかげさまで僕も、自分なりにまとまってきたように
思います。

>ポールは1968年、Why Don't You Write Meのころから、スカ、レゲエに傾倒していきました。
>このGALデモは、その系譜の最後ような気がします。
>この曲がゴスペルにひっくり返って以来、ポールはレゲエらしいレゲエは手掛けなくなりました。

そうですね。僕には、このポールのレゲエ、スカ路線は、Why Don,t You
Write Me?から、Mother And Child Reunion(これはレゲエではなくスカだという
意見もありますね)で花開いて、それをKodechrome,Mardi Grassなどでより
洗練されたポップな質感を強めて行ったと思います。GALのデモは、
確かにレゲエ風ですが、それをゴスペルにしたのは、ベッドミトラーと上手く行かなかったこともあるでしょうが、一気にゴスペルに方向転換してしまうほど、
ゴードンエドワーズ、スティーブガッド、リチャードティーらとの出会いは強烈だったということでしょうか。
さらに決定的だったのは、フィービースノウの発見だったように思います。

レゲエからゴスペルという大転換はあったけど、デュエットという一線は
歌詞の内容からも絶対崩したくなく、そのためにはベットミトラーに変わる
パンチのある女性ボーカルがどうしても必要だった。
だから、ポールにゴスペルで行こうと最終決定させたのはフィービースノウの
存在ではないかと愚考しております。

>細かく見れば、Think Too Much やWhen Numbers Get Seriousなどもありますが、
>1970年代前半のような熱中は見られなくなりました。

そうですね、この2曲は、チラリとその影が垣間見えるといった程度の
印象で、いつものポールのレベルで言うと、曲の完成度は、ちょっと
消化不良気味かなという印象があります。
>
>ここが、ポールの大きな転換期だったと思います。
>ポールはこの後NYゴスペルを中心にして、
>Still Crazy,
>One Trick Pony,
>エトセトラの2曲、
>Hearts And Bones
>という作品群を築いて行きます。
>
>この次にポールの人生最大のスランプが来るのですが、
>私はこれからそれを考えてみます。

かなり深刻なスランプだったようですね。でも精神分析医に、そのことを
相談した時の問診の内容を、Allergiesのような歌にしてしまうところが
転んでも、ただでは起きないポールのガッツ?を感じます。

こうもりさんも指摘されてるように、タワーシアターのライブに、もう
その雰囲気が出てるというか・・・・このツアー自体、なかなか切符が
売れなかったりして、かなり赤字だったらしいですね。

イッシーさんが列挙されたアルバム中、特にStill Crazyからエトセトラの2曲に
至る作品群は全体的に黒っぽいサウンドで、そこからリズムだけを受け継いで
黒っぽさを抜いたのがHearts & Bonesではという印象を僕は持っています。
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Re:みたびGone At Last
 ひろみつ E-MAIL  - 04/8/11(水) 22:14 -

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   ▼ひろみつさんの投稿:

すいません、自己レスです。

>イッシーさんが列挙されたアルバム中、特にStill Crazyからエトセトラの2曲に
>至る作品群は全体的に黒っぽいサウンドで、そこからリズムだけを受け継いで
>黒っぽさを抜いたのがHearts & Bonesではという印象を僕は持っています。

忘れてました。Still CrazyからOne-Trick Ponyに至る作品群は
特に黒っぽさが濃厚と書くつもりでした。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; AOL 7.0; Windows NT 5.1; Alexa Toolbar)@cache-tkp-aa06.proxy.aol.com>

黒っぽくないでしょ?
 こうもり E-MAILWEB  - 04/8/12(木) 0:29 -

引用なし
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   ▼ひろみつさんの投稿:

>>イッシーさんが列挙されたアルバム中、特にStill Crazyからエトセトラの2曲に
>>至る作品群は全体的に黒っぽいサウンドで、そこからリズムだけを受け継いで
>>黒っぽさを抜いたのがHearts & Bonesではという印象を僕は持っています。
>
>忘れてました。Still CrazyからOne-Trick Ponyに至る作品群は
>特に黒っぽさが濃厚と書くつもりでした。

うーん、GALがゴスペルなのはよいとして、Still Crazyで黒っぽいの、ほかになにかあります?ひろみつさんのおっしゃる「黒っぽい」ってどの曲をさしてますか?
Still CrazyとOne Trick Ponyはジャズ系ミュージシャンをいっぱい使ってるのでジャズっぽいというならわかるんですが。

で、スランプ期の考察はイッシーさんのお話の続きをまつとして、Graceland(今回もオフ会でやりますよ)についてすこし。

Gracelandはおおむね3コードの50'Sで、ある意味タイトル曲のテーマどおり、エルヴィス・プレスリーへの回帰みたいですね。そこがグラミー賞の審査委員に評価されたポイントなんでしょうか。

ギターやバックボーカルの味付けがアフリカンなので、ワールドミュージックみたいに言われますけど、コードは50'Sですね。

そのあたりが、Graceland論争の根底にあるような気もするんです。このサウンドはエルヴィス=白人のロックじゃないか、黒人を使って白人のロックをやらせるのか、と、黒人音楽愛好家は反発したことでしょう。我々はポールファンなので、ポールが作った音楽には関心あるんですけど、黒人音楽愛好家たちが「変な風にまねされた」と怒っていたとしても、あんまり関心ないですけど(笑)

しかしこれは、ポールがアフリカに行ってセッションやってみたら、音楽的に通じたのが3コードだけだったから、結果としてそうなったんでしょうね。ややこしいこともできて、ポールにコード進行とかで意見言えたのはレイ・ピリくらいで。

ポールのすごいとこは、録音してきたアフリカの熱気がこもったセッションを曲に仕上げるときに、サウンドに流されて馬鹿っぽい歌詞を載せたり、ギャーギャーシャウトしたり、そういうことをしないんですね。ノートにびっしり推敲した結果の、都会的で聞く価値のある歌詞を載せて、なんか緻密な感じで仕上げる。

そこがすごい、と思うんです。
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Re:黒っぽくないでしょ?
 ひろみつ E-MAIL  - 04/8/12(木) 21:24 -

引用なし
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   ▼こうもりさんの投稿:

>うーん、GALがゴスペルなのはよいとして、Still Crazyで黒っぽいの、ほかになにかあります?ひろみつさんのおっしゃる「黒っぽい」ってどの曲をさしてますか?
>Still CrazyとOne Trick Ponyはジャズ系ミュージシャンをいっぱい使ってるのでジャズっぽいというならわかるんですが。

いささか言い方が抽象的だったかもしれませんね。
上手くいえませんが、どの曲が黒人っぽいとか言うのではなくて
ジャズ、ソウル、ゴスペルなどの黒人音楽が根底になってるので、
サウンドがどう、アレンジがどうというよりも、根底に根を張ってる
物が「黒っぽい」と言えばいいのかな・・・・。

強いて言えば、タイトル曲、I Do It For Your Loveなどはジャズっぽいし
50waysはサビがソウルっぽい、My Little TownもS&Gの曲としては
ホーンアレンジなんか、けっこうファンキーだし、Some Folks もソウルっぽいし
Have A Good TimeもファンキーだしSilent Eyesはゴスペルを感じさせます。
あまりに洗練されてるので、すぐには、そうとは感じませんが、端々に
黒人音楽特有の「濃さ」のような物を感じるんですよ。
>
>Gracelandはおおむね3コードの50'Sで、ある意味タイトル曲のテーマどおり、エルヴィス・プレスリーへの回帰みたいですね。そこがグラミー賞の審査委員に評価されたポイントなんでしょうか。

そうだと思います。
プレスリーへの回帰=「誰をも受け入れる理想の世界」という、かつてアメリカにあった希望、自由、平和の精神。そのシンボルとしてプレスリーの、あの屋敷を
シンボリックに表現したことが評価されたんだと思います。

>そのあたりが、Graceland論争の根底にあるような気もするんです。このサウンドはエルヴィス=白人のロックじゃないか、黒人を使って白人のロックをやらせるのか、と、黒人音楽愛好家は反発したことでしょう。我々はポールファンなので、ポールが作った音楽には関心あるんですけど、黒人音楽愛好家たちが「変な風にまねされた」と怒っていたとしても、あんまり関心ないですけど(笑)

そうそう、そうですね、いやホント(笑)
それに白人のロックンロールも、源流を辿れば、結局はアフリカのリズムに行き着くわけですから、そういう意味では先祖がえりみたいなアルバムだと思うんですが。「あなたたちから借りていた物を謹んでここにお返しします」という
すごく謙虚なアルバムだと思います。
ただポールのレコーディングの進め方、素材とある音楽やミュージシャンへの
距離感の取りかたが理解できない人には黒人音楽を盗んだとかツマミ食いしたとか
瑣末な解釈しかできないんでしょうね。

>しかしこれは、ポールがアフリカに行ってセッションやってみたら、音楽的に通じたのが3コードだけだったから、結果としてそうなったんでしょうね。

そうですね。それにリズムセクションを先に録ってますから、そこへ後からメロディをあてはめるとなると、どうしてもコードはシンプルにならざるを得ないですよね。でも、ポールは、そこに未知のアフリカ音楽と白人の50,sの不思議な共通点を感じもした、そこでそれを強調するために、双方に共通する楽器アコーディオンを
フィーチャーしたんじゃないでしょうか。黒人文化、白人文化を結ぶ強いパイプ。
僕は、このアルバムのもう一つの主役はアコーディオンだと思ってるんですが、どうでしょうか?
>
>ポールのすごいとこは、録音してきたアフリカの熱気がこもったセッションを曲に仕上げるときに、サウンドに流されて馬鹿っぽい歌詞を載せたり、ギャーギャーシャウトしたり、そういうことをしないんですね。ノートにびっしり推敲した結果の、都会的で聞く価値のある歌詞を載せて、なんか緻密な感じで仕上げる。
>そこがすごい、と思うんです。

対象に絶対に溺れない、でも決して冷ややかではない。
参加するミュージシャン、歌、メロディ、その他すべてに誠実だと思います。
でも、アプローチする音楽に溺れない冷静さはいつも忘れない。

不思議でノリのいい未知のリズム、シンプルなコードに豊かなメロディ、知的で都会的な歌詞の完璧な三位一体を実現したのが、このアルバムだと思います。
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