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先日、2000年に買った「アコースティックギターブックVol.11」を何気なく読み返していたら、ウッディマンというアコースティックギタリストのインタビューが載っていました。彼は何度か日本にもライブで来たことがあって、僕ももう随分昔に彼のライブを観たことがあります。
そのインタビューの中でポールのことについて訊かれて答えている箇所があり、それがとても興味深いものでした。読んだはずなんですが忘れていたんですね。
S&Gが81年にセントラルパークでコンサートをやった後で、本人によると81年から83年の間、ポールにギターのレッスンをしたことがあるそうです。「ハーツ&ボーンズ」を制作している時期ですね。
何を教えたかというと、教えるというより会ってあれこれやってみるという感覚だったそうで、ウッディがポールの家に行ったり、スタジオで会って、ポールが進行中の新曲にどんなギターを合わせたらいいかとか、特にコードの使い方のいいアイデアが何かないかということを、いろいろ話しながら試したそうです。
ポールが新曲のアイデアを口づさみながらギターを弾いて、それに対してウッディが、そのコードはこっちでやったほうがとか、それならもっと別のコードが使えるとかアドバイスするといった具合で、基本的には2人で一緒に仕上げた曲がたくさんあるけれど、それに対してポールはクレジットはくれなかったと語っています。
ウッディが感じたのは、ポールはギターの練習より、人から新しいアイデアを得て、それを曲作りに役立てたのであって、彼にとってのレッスンとはそういうメリットを考えたものだったんだろうということだったそうです。
ウッディマンの演奏している動画を見つけました。とにかく滅茶苦茶上手い人です。
http://www.youtube.com/watch?v=HlvvoXqsGHo
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