|
世界遺産の入り口としてきちんと観光客を迎え入れる体制の整ったウトロに比べ
羅臼はこじんまりしたものでした。
クジラウォッチングが最近は人気とはいえ、観光地には見えず、港町の風情の街。
(ウトロのバスの切符売り場のおばさんに「羅臼に何しに行くの?」とあきれられたほど。)
知床峠を通るバスもほとんどお客が乗っていません。(霧で何も見えなかったし)
羅臼に着いてバスから降りると
そこの狭いバス駐車場の片隅にタンポポが咲いているのを夫が発見。
(この頃になると、夫もタンポポに反応するようになっていたんですね 笑)
カメラでパシャパシャと写し、
顔を近づけてにおいをかぐマネも(笑)
(でもタンポポって匂わないですよね〜)
海岸の方に行くときれいな橋があって
人通りが少ないから敷石の間にタンポポの葉っぱがいっぱいはびこっていました。
タンポポ強い…
これも黄色い花をつけていたんだろうな〜
ふと見ると、「羅臼」という文字の入った写真入りの大きな看板
クマが2頭。その足元にタンポポらしき黄色い花。
なんかもう、アーティタンポポのおかげで
タンポポに反応しまくりです。(笑)
観光化されていない羅臼では
素朴な、地元の人とのおしゃべりや
羅臼の歴史の一端に触れたり
羅臼昆布漁を垣間見たり
歌「知床旅情」の話などが聞けて
ウトロとは違った旅の味わいがありました。
のんびりアーティタンポポにも思いをはせる時間もありました。
再びバスでウトロに戻り、(バスの中から路上に出てきた老キタキツネにも遭遇)
乗り継ぎバスまで時間がたっぷり。
バスの駅の横に川が流れ、川辺でで時間を潰していると
またもタンポポ発見。
(やっぱり舗装のコンクリの隙間から生えてました。タンポポ強い!)
夫はのんびりチーズとワインをとりだしてご機嫌。
私はタンポポや川の流れをカメラに納めて遊んでおりました。
それから駅の建物にあった知床関係のチラシを眺めていると
「ハマナス」の写真が載っていました。
それまでハマナス(歌にありますね。)がどんな花か知りませんでしたが
カメラを向けていたタンポポの横にあった植物
(花は終わって、実のようなものがありました)
が、まさにハマナスだったことが判明。
もう一度、確認しに川辺に戻ると
隠れるように咲いていたハマナスの花にも気がつきました。
これもアーティタンポポのおかげ。
ガイドさんも何もない、下調べすらしていなかった旅が
タンポポ探しをすることで
導かれるように思い出深いものになっていったようです。

【P1050512_3cm.jpg : 93.8KB】
|
|
|