|
☆『レッキング・クルーのいい仕事』(ケイト・ハートマン・著 加瀬俊・訳/株式会社スペースシャワーネットワーク/
2012年11月25日発行)より 「明日に架ける橋」一部、抜粋
それからネクテルとガーファンクルは、ヘッドフォンから聞こえる互いのパフォーマンスに
耳を澄ませながら、曲の最後まで通しで演奏したのだった。数時間かけてこの二人は少しずつそれぞれのパートを
調和させていった。サイモンの書いた歌詞は最後まで完成していなかったので、ガーファンクルは自分の勘を頼り
にして、その部分にしっくりくるような繊細なニュアンスや抑揚をつけながら歌詞を修正していった。曲の力強い
クライマックスに向けて、歌とピアノはわずかにメロディーをシンクロさせなくてはいけなかった。そうして教会
音楽のような最高の盛り上がりをみせる最終部分の展開にあわせて、この曲が声高に訴え続けてきた自己滅却のメ
ッセージを締めくくるのである。それはサイモン&ガーファンクルが温めていたプランでもあった。ガーファンクル
はサイモンに言った。
「初めてライチャス・ブラザーズの『オールド・マン・リバー』を聴いたときのことを覚えてるだろ、あのフィル・
スペクター式のアレンジでいこう」
数日間にわたって過酷なマラソンのようなセッションが繰り広げられ、七十二ものテイクが録られると、完璧主
義者のガーファンクルはついにネクテルの前で涙を流した。この音楽界のスーパースターと、二人のかけがえのな
い諭し役であるロイ・ヘイリーは、ついにゴスペル式のピアノと魂のこもったボーカルを理想的な状態にまで融合
させることができたのだ。/font>
https://www.youtube.com/watch?v=mo9STlw8Hdk
う〜〜ん、七十二テイクつて、私には気が遠くなりそうな数に思われますが(;゜ロ゜)
ところで、アーティ…例の1975年のサタデイー・ナイト・ライブでポールとの歌の合間にリンゴが何か食べていたのですね。
上記のYouTubeの中の写真って、その時の物ですよね(^^ゞ
|
|
|