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【830】夜空を見上げた子どもたちのために 高柳 10/9/15(水) 21:18


【830】夜空を見上げた子どもたちのために
 高柳 E-MAIL  - 10/9/15(水) 21:18 -
  
続けて失礼します。

昨年刊行された、初代ウルトラマンを演じられた古谷敏さんの著書『ウルトラマンに
なった男』(小学館)は、感動的なエピソードがたくさん詰まった、私にはまるで、
宝物のような本でした。本書から、少し引用してみましょう。

ウルトラマンを演じる(スーツアクターとして)ことのあまりのたいへんさに、
ある日、古谷さんはウルトラマンを止めることを決意します。しかし、偶然乗った
バスで、古谷さんは、ウルトラマンのことを夢中で話す子どもたちに出逢うのです。


「僕はびっくりして子供たちを見た。みんな目を輝かせて、本当に楽しそうな顔で話している」
「子供たちは興奮してしゃべっていた」「僕は、自分のことばかり考えて、苦しいだの、痛いだの、
つらいだの、体がボロボロだの、自己弁護ばかりしていた。そんな自分が恥ずかしくなった」
「運命を感じた。渋谷であのバスに乗らなければ、子供たちに会えなかった。そうしたら、
僕は降板していた」「ウルトラマンは、子供たちに助けられた」(122〜127ページ)


ウルトラマンを救ったのは、子どもたちだったのです。

ウルトラマンのあと、古谷さんはウルトラセブンで、アマギ隊員を演じます。以下は、その時に
あった出来事です。


「『ウルトラセブン』のアマギ隊員として地方へサイン会に行って、行った場所で必ず、
お母さんたちが僕にこんな話をするのだ。『ウルトラマンが宇宙に帰ってしまった時、
うちの子供は泣きながら、窓を開けて夜空を見たんですよ』 僕はウルトラマンをやって
よかった。子供たちのヒーローになれてよかった。心から思った」(184ページ)

このくだりを読むと、どうしても泣けてしまいます。窓を開けて夜空を見た子どもたち・・・、

2007年の年末に開かれた古谷さんのサイン会。そこには、そんな、かつて子どもたち
だった人たちがたくさん集まりました。

「古谷さん、僕は四十年間サインが欲しくて待っていました」
「本当に、本物ですよね」
「会えて夢のようです」
握手をした。本当に泣いてくれていた。
「もう78星雲に帰らないでくださいね」
サインをして、握手をする。みんな口々にうれしいです。感激しています、と言ってくれる。
僕も同じ気持ちだった。(256・257ページ)

長い歳月を生きて来た、今は大人になった人たち。辛いこともいっぱいあったでしょう、
でもきっと、ウルトラマンがいつも支えてくれていたんですね・・・
引用なし
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